バー(飲食店) 開業 方法と流れ

完成後の飲食店内 店舗作成
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バー開業しましたので、その経験をシェアしたいと思います。

バーといえども飲食店と変わらないので、飲食店をこれから開業しようとしている方にも参考になるかと思います。

大まかな流れとしては

1.施工業者と物件探し

2.物件が決まったら融資の準備(お金がある方は融資の必要はありません)

3.物件の内装をどうするか図面を作成

4.施工

5.各種届出、開業

といった流れとなります。

届出関連は基準を満たさなければ、営業できないので、管轄に確認しながら進めていきましょう。

とくに食品衛生管理者の資格は今すぐにでも取りに行っておいたほうが良いです。

施工業者と物件探し

おそらく飲食店を開業するにあたり、どのようなお店にしたいのか(提供するサービスやターゲットとする客層、規模の大きさなど)考えていると思います。

そのイメージを元に、場所、広さを満たす物件を探します。

居抜き物件ならイメージしやすくなりますが、理想の店内にするにはいくらか作り直す必要が出てくるかもしれません。その場合、手間と費用がその分かかります。

スケルトン(何もないさらの物件)なら、見てから間取りをどうするかをイメージして、理想のお店にできそうかどうかを見極める必要があります。

良さそうな物件が見つかったら施工業者さんにも物件を見てもらって、店内イメージを伝え、見積もりを出してもらう必要があります。後の融資の準備の際に必要です。

あとは2階以上の物件なら消防法に違反しないかは確認する必要があります。入口が1つの場合、避難できる窓があるか等。

集客数と売り上げ見込みを大まかにでも計算し、物件にかかるコストと見合っているかを考慮して、物件をまず押さえます。

不動産屋さんとうまく交渉してください。融資がおりるまで押さえれるかどうか、家主が直すべき部分は費用を出してもらえないか等

ちなみに、私はスケルトンの状態でした。

融資の準備

融資を受けない方は飛ばしてかまいません。

融資してもらえそうな銀行をリストアップします。

日本政策金融公庫や大きい銀行から融資できそうか打診していってください。ダメ元でも結構。私もダメ元で行った銀行から融資を受けることができたので。銀行の担当者も人なので、共感具合が違ったりします。

小さい銀行はなんでも融資する傾向はありますが、金利が高くなったりする。

融資を受けるためには事業計画書・資金繰り計画が必要になります。融資は基本的にお店の開業にかかるお金の部分しか融資してくれません。運転資金は自分である程度用意するように。あくまで噂ですが、借入金額の1/3は自己資金がいると聞きます。

書くことは

  • 創業動機
  • 経歴
  • 開業予定地
  • ターゲット層・サービス内容
  • セールスポイント
  • 販促方法
  • 競合店や市場状況

などです。

動機やセールスポイントは簡潔に熱く語ってください。やる気や熱量は大事です。それにどのような効果がもたらされるのか、社会にプラスになる要素を伝える。

それから資金繰り計画は

設備資金金額調達方法金額
店内工事130自己資金50
什器・備品10借入金150
物件費用10
設備資金合計150
運転資金(半年分)金額
仕入20
家賃20
水道光熱費・その他10
運転資金合計50
合計200200

私はこんな感じで貸借対象表風に作成しました。

左の合計と右の合計は等しくならないといけません。施工業者さんに出してもらった見積もりと、最低限必要な什器や備品をリスト化して、設備にかかる費用を算出します。

あとは3年分の試算損益計算表を作成しました。

こんな感じで。これ実際に提出したものです。

3、4の融資先を回って、2つ断られ、1社が好条件で融資してくれました。

私は前職で同業種の経験がないことに難色を示されることが多かったのですが、おそらくこれを見ている方は同業種で働いた経験もあると思いますので、私よりもうまく事を運べると思いますが…

融資は一番の難関だと思います。ここさえ乗り越えれば後は必ず開業できます。

日本政策金融公庫よりも安い金利で地方銀行が融資してくれたので(若者向けの新創業枠かなんか)、複数社回るのは大事だと思います。

施工業者に関しては、私は知り合いに頼んだので苦労しなかったのですが、融資のほとんどが施工金額となると思いますので、見積もりを見て、払っていけるかを考え、後から金額が変わらないように交渉しておくか、見積もり自体を少し高めに出してもらうかしてもらった方が良いかもしれません。

私も施工中に最初の見積もりから少し金額が上がったので。払える範囲の金額だったので問題なかったのですが…

お店の内外装の図面を作成

融資が決まりそうならお店の詳しい図面を作成しなければなりません。

施工業者に図面作成もお願いするなら必要ありませんが、予算削減のために、私は自分で図面作成しました。

水道設備、電気の配線、カウンター、トイレ、従業員スペース等…

おそらく物件を見た段階で大まかなイメージはできていると思います。間取り的なイメージはすぐに落とし込めますが、水道、電気、ガスは結構考えて配置させないと取り返しのつかないことに…

特に電気に関しては、動力が必要かどうか、厨房機器、客席スペースで使うだろう電気のアンペア数、お店全体のアンペア数などを計算して契約をしないと、電力が足りないこともありえます。最悪発火して火災にも…

ここは電気施工業者と話しながら作成していきたいところ。

私は200Vは使わない想定で配線したのでまだ簡単でしたが、大きい業務用エアコンや厨房機器は200Vだったりします。コンセントの形状は違うし、動力の契約も必要になります。

電気に関しては動力を使っていないので、私には助言が難しい部分で、詳しく説明してあるサイトをみることをお勧めします。

完成した図面

コンセントの必要数、シンクの水と排水、電気のスイッチなどすべて必要なものは落とし込む。

電気ブレーカーを見ると、だいたい分けられていると思いますが、例に漏れずに分けてください。この図面でも、厨房内、カウンター内、照明のみ、右半分のコンセント、左半分のコンセントのように分散して配線するようになっています。誘導灯なんかは電気工事屋さんに言えばわかると思います。

図面は施工するときに非常に大事になります。少しも手を抜かないように。カウンターもどのようなカウンターにするか図面に落とし込む必要があります。カウンターの幅や高さなど。ちなみに深夜営業でお酒を提供するつもりなら高さ1m制限があります。警察に確認しながら作成しましょう。

あとは、飲食店なら保健所の許可をもらうために必要な要件があります。客席側に手洗いできる場所があるか、シンクの必要数(洗い物、従業員の手洗い場は別にする)、客席側と厨房カウンターを分けてあるかなど、保健所に確認しながら図面を作成してください。

消防法で必要な避難口誘導灯や、報知器なども忘れずに図面に書いてください。

でないと営業ができなくなります。消防設備業者さんに連絡して聞いてみると早いと思います。どのみち消火器や誘導灯など必要になるので。

あとは看板業者さんは自分で手配しました。ロゴは手書き自作で、イメージを伝え、デジタルにして色を入れてもらい、看板にしてもらいました。

施工

融資が確定したら、物件契約をし、施工業者さんと日程調整しながら内装工事を行います。

水道、電気、ガスなど完成後、見えない部分から工事します。壁や床、天井を剥いだりするので、ケガをしないように。その後張り替え、仕切りやカウンターを作り、塗装、壁紙を貼り、エアコン、照明、厨房機器を入れていきます。

いろんな業者さんが入れ替わり立ち代わりなので、ものすごいバタバタなります。

どこかの業者さんが中心となってくれるように頼んでおいた方が絶対に良いです。私の場合は水道業者さんが知り合いで、その方が電気、エアコン、壁紙、大工、塗装屋さんたちと日程調整を取り持ってくれたので、比較的スムーズに進みました。

これを自分で取りまとめるとなると、たぶん無理です。1日でも日程調整をミスすればすべてがズレていきます。まだ配線が終わってないのに大工さんが来ても仕事ができません。人によっては怒って帰ってしまったりします。

どこに配管がきて、どこに配線がくるなど見ながら指示しないと、業者さんはどうすればよいかわかりませんので、しっかりと図面通りになっているか確認しながら施工を行います。

施工途中、配管と配線が終わったところ。ここまでが一番バタバタします。

大工さんが壁やカウンターを作る辺りでやることが少なくなるはずです。この時までには壁紙や床材などをどれにするか決めておきましょう。消防法で防炎物品を使う規定があるので、壁紙や床材も基準を満たしているか確認しながら決めましょう。

前もってカタログを業者さんに見せてほしいと言っておけば持ってきてくれるはずです。

あと、届出関連の書類も作成し、施工終了後すぐに検査に来れるように調整しておきましょう。

そして

完成はこうなります。

配線と配管さえきちんとできれば後は大工、壁紙、塗装屋さんがきれいに仕上げてくれます。

各種届出、開業

施工が無事終了しても届出を出さないと営業できません。

私の場合だと、小さいお店なので届出は以下

  • 保健所の許可
  • 食品衛生管理者の資格
  • 消防法関連の届出
  • 深夜酒類提供飲食店営業届出(警察)
  • 開業届(税務署)

消防法関連は規模で変わってくるので、消防設備業者に相談しながら進めていくことをお勧めします。

お酒の提供は風営法絡みになってきたり、接待を伴うかどうかでまた変わります。不安なら警察に連絡してみましょう。

あと、食品衛生管理者は早めに受講すること。受講期間が決まっていますし、人が多い時だと間近で受講できない場合があります。

施工終了後、届出をして、すべての許可が出れば晴れて営業することができます。

物件探しから見ると5か月立ってました。融資までが長く、融資確定後は2か月かからずで開業してました。規模にもよるのでしょうが…。

以上がバー開業までの道のりです。

結構説明不足の部分もあるでしょうが、閲覧者のやる気となにかアクションを起こす気力を損なわないために、なるべく短く書いたつもりです。行動しなければなにも始まりません。今日の行動が明日を変える。未来を変える。つたない経験談でも誰かの行動力となってくれれば幸いです。

気になるところがあれば、コメントなり、ポリシーにメールアドレスを記載しているので、ご連絡いただければ、答えられる範囲で返信します。

ホームページ作成、近場にお住まいなら知り合いの業者紹介も可能ではあります。

気軽にご連絡どうぞ。完成店舗はこちら

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